平成19年度決算報告

平成19年度決算報告

平成20年5月30日(金)に開催された評議員会ならびに理事会において、本学園の平成19年度決算(案)が承認可決されました。ここに本学園の財産目録、貸借対照表、資金収支計算書、消費収支計算書を掲示させていただきます。
平成19年度における江戸川学園の新たな動きとしまして、まず、江戸川大学においては、従来柏市にあった、エクステンションセンターを、つくばエクスプレス「流山おおたかの森」駅に隣接するビルに移設し、江戸川大学サテライトセンターとして拡充いたしました。これにより、社会人を対象とした公開講座の内容をさらに充実し集客増加を図る所存です。江戸川女子中・高等学校では、学校近隣に約156坪の建物付き土地を購入、「かたばみ会館」として、倉庫、部室、同窓会・後援会の集会所等多目的に活用しております。また、江戸川学園取手中・高等学校においては、約11億円をかけた自然科学棟(図書館、物理・化学実験室)が20年3月に完成いたしました。医進コースに力をいれる江戸取の新しい顔として期待されます。最後に江戸川学園総合福祉専門学校では、19年4月開設した社会福祉士養成科(通学・通信)の授業が本格化しております。
この様な活動の中で、平成19年度決算の概要につきましては、以下に消費収支計算書にもとづき説明いたします。まず、収入の大半を占める学生生徒等納付金収入につきましては、定員を充足している大学で143百万円、女子中29百万円、取手高13百万円と増加しましたが、昨年廃止した短期大学分108百万円が減少、女子高、取手中、専門学校についても減少したことから、本学園全体では5,205百万円を計上、前年度比75百万円の減少となりました。その他の収入では補助金収入が1,241百万円、前年度比17百万円増加、資産運用収入も各学校で増加し前年度比52百万円増えました。その結果、帰属収入全体としては、7,110百万円を計上、前年度比では11百万円の減少となっております。
一方、支出面につきましては、人件費が学園全体で189百万円増加の3,853百万円となりました。これは専門学校で新学科開設のため68百万円増、女子中・高で定年退職者が多く退職金で118百万円を計上したことが主な要因です。教育研究経費につきましては2,034百万円を計上、前年度比31百万円の減少となりました。詳細にみると、前年校舎を新築した、女子中・高、及び専門学校で減価償却額が増加し、前年度比37百万円増となりましたが、賃借料、修繕費、報酬委託手数料等において、学園全体では圧縮がはかられ、教育研究経費全体でも減少となりました。次に管理経費は598百万円、広報費が削減され、前年度比29百万円の減少となりました。以上、人件費、教育研究経費、管理経費、その他経費を合わせた消費支出合計額は前年度比141百万円増加の6,525百万円となりました。
この結果、帰属収入から消費支出合計額を差し引いた帰属収支差額は586百万円の黒字を計上しましたが、取手中・高の自然科学棟、女子中・高のかたばみ会館、大学のサテライトセンター等不動産の取得、建設が多く、このため基本金組入額も944百万円となり、当年度消費支出差額では357百万円の支出超過となりました。以上が平成19年度決算の概要です。